2008/7/27 日曜日

エミリー・ウングワレー展

カテゴリー: 日記 — 鈴 もとえ @ 21:16:53

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http://www.emily2008.jp/viewpoint.html
会社帰りに エミリーウングワレー展を見に行った。
でも、ホントは 抽象画、とか現代美術ってやつは 
私、イマイチわからんのよね・・・。
でも、感動した!とかパワーをもらった!とか感想を聞いてるうちに 
アボリジニの人が描く芸術ってどんなんだろう?
って気持ちが30%くらい沸いてきたんだ。
なので、イヤホンガイドを聞きながら チャレンジ!

点描画ってやつ?
最初はじ~っと見てたら何か浮かんで見えてきるのかしらん?
色がきれいね、くらいに見てたんだ。
けど…アボリジニの人は先祖が自然に宿っているって信じてて
それは『夢ドリーミング』って呼ばれて 生まれた時から それぞれに
守る生き物を持っているんですって。

それは 植物のイモだったり、ヱミューだったり 虫であったり。
それぞれに感謝をあらわすような儀式もあるそうだ。
(…そしたら、毎日のようにどこかで儀式があるのかも?)

たたの点描だと思っていたものが 実は種をあらわしていて
蒔かれた色、大地に芽吹く色だったり…
信仰していく感情や 祈り…
生活の中に 根付いてきたものが 当たり前のように
そこに表されてるというか…。

天才画家!とかものすごい評価のコメントが書いてあったけど
描かれている事は  大きな事じゃあないの。
毎日の生活の中で 食料になる芋は大事~っとか
自然の色が素敵だわ~っ♪とか 周りの人達が大事~っとか 、
このままみんなが健康で過ごしていけますように~っとか、
雨が降った時の色~とか…芋
が育ってきてこのひび割れはそろそろ収穫OKなのよ~とか。

自分の人生を 素直に想うままキャンパスに描いてる感じでした。
だから  この天才的な表現力で 日本の近所のおばちゃんとか
大阪のおばちゃんの生活や生涯を絵にされたら…
いろいろなことがあり過ぎて きっと見る者が 疲れる絵に
なるだろうな~。
アボリジニの民族だからこそ現せた絵なんだろうな。

作品に物語がある。
それは 1人の人の人生の物語で、別に壮大でも偉大でもない。
なんで、それに感動する人がたくさんいるんだろ?
絵から オーストラリアの広い大地や 
自然の中に暮らす人達の空気を想像できるからかな。
最後の絵は 本当に 人生が閉じる時の色って こんな色かもしれないって
思えるような色彩でした。

私自身の作品を振り返ってみて…
人生や今までの経験や知識が作品に取り込まれていくのだとしたら、
私ってなんてちっぽけなんだろうな~って思ったりもした。
ちっぽけな自分が 70歳過ぎてこんな迫力のある絵を描き出す
おばあちゃんに勝てるとは到底思えないけど…
私自身の信じるもの、内側にあるものを表現するには…
どうしたらいいかなぁ~。
なんだかそう考えてたら 作品を作る事や生きる事、
これから起こるいろいろな事が 
なんだか楽しみになってきたのでした♪

最初は 全然興味なかったけど。
良い展示を見れて良かったな~という想いであります♪

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