日記
先日 なんでもない日に母から 手帳を切り取った日記をもらった。
それは、私を産む為に産婦人科に入院していた時に
お布団の中でメモメモした１週間の日記だった。
２番目の娘だったので 姉の写真に比べて はるかに
私の写真は少ないし 産まれた時の記憶？もちろんない。
話では 生まれた時、星空がきれいな夜に入院したのよ、
なかなか生まれなかったのよ、とか概容は聞いていたけれど
ふ～ん そうかぁ～ ありがとうね～と
月並みの感謝の気持ちだった気がする。
それが リアルタイムな母の気持ちを 文字で読んでしまったら
とてつもなく大きな波になって 押し寄せてきてしまった。
なんだろな、ありがとうとか ごめんなさいとかだけじゃぁ足りない、
『お母さん』ってやつが。
今の私よりもひとまわり以上 年も下の母が 病院へ行く姿、
私の記憶の中の父は健康的でガッチリしていたから
全然想像できないけど 父が細くて病弱だったのを心配する姿、
仕事が忙しいのをわかってるけど 病院から帰るのを
引き止めちゃって反省している姿、 おっぱいを飲むのを見ながら
３歳になったら…お嫁に行くとなったら…と いろいろ想像している姿、
いつもみんなの為に働いて動いてばかりいる、お母さんにとっての
お母さん、おばあちゃんの事を心配したり
親戚に預けている１歳上の姉の心配をしたり…
気がつくと 母は日記の中で 自分の心配よりも
まわりの心配ばかりしていた。
退院する日も 手伝いにくる予定だったおばあちゃんが来れなくて
体調が悪い父も遅れて迎えに来て…さぞかし不安だったろうと思うけど
母ってば 強いんだぁ。
『なんとかするさ！明日は 明日の風が吹く ケセラセラ～』と
〆られていた。
…母らしいや。
母は あまり人に弱いところを見せようとしない。
人にそんな姿を見せたって なんにも解決できないでしょっと
強がっているうちになんとかしちゃう。
そのせいか人の話を聞かないうちにドンドン動いていたり
マイペース？ゴーイングマイウェイ？なところがあるけどねｆ（＾＾；）
昔は それが怖かったり 嫌いだったりする事もあったけど
今は それが 母の味ってやつなんだな～と思えるようになった。
いろいろあるけど やっぱり母みたいに強くなりたいなぁと思う。
大人になってから一緒に旅行をしたことがないからなぁ…。
元気なうちに どこかへ連れて行きたいなぁ。