2007/11/15 木曜日

歩道橋

カテゴリー: 日記 — 鈴 もとえ @ 19:52:46

ローカルな話ですが。
私の住む蒲生は 国道旧4号線を
草加方面から春日部方面に向かう途中にあります。
その途中に 歩道橋があり、蒲生駅に行く目印になっています。
下には横断歩道もあるので 大人は下を歩いて渡りますが
通学の小学生達は 黄色い旗を持ったおじさん達に誘導されて
歩道橋を渡って通学しています。

遅刻しそうな時は くっそ~☆めんどくさいなっ☆
横断歩道を通っちゃえば早いのに!なぁんて考えているかもしれない。
そのくらい大人には ほとんど縁の薄い存在になっている歩道橋です。

でも、私には この歩道橋に とても印象深い想い出があるのです。
あれは いつの頃だったんだろう?
まだ小学校にはあがっていなかったと思います。
その頃は 毎日のように近所のお子様達と 目の前にあった原っぱで 
泥刑やらかくれんぼやら 缶ケリやら…段ボールで家を作ったり 
庭にビニールをひいて プールを作ってもらって水遊びをしたり、
近所の裏道を探検して歩いたり……いつだって7、8人は集まって
遊びを考えだしては 大騒ぎをしていました。

ある日、その中の何人かで 朝の探検をしよう!
親も起きてないくらい朝早くに!

誰が言い出したのか そんな企画が持ち上がり、日曜の朝 
まだ暗~い時間に ひとつ違いの姉と そ~っと起きて 
家を抜け出しました。

なぁんか食いしん坊なのは 小さい頃からなのか よく覚えているのは  
その頃 お気に入りだった白雪姫の3Dの絵がついていて パチンッと
金具が止まるカバンに 懐中電灯と 台所にあった食パンの残りと
塩をいれて出掛けた事ですf(^^;)

…..塩!?

いったいどこまで探検に出かけるつもりだったのかしらf(^^;)
でも ものすごく特別な探検に出かけるんだ!って思ってました。

ちゃんと起きてきたのは 私達とT家の兄弟ともう1人いたかなぁ。
どっちの方向へ行こう、というのは なんとなく決めて
懐中電灯で足下を照らしながら 歩きました。
いつも歩く道ですが 暗い時間に歩くなんて 7時には家に
入らなければいけない子供達にとって 未知の世界だったのです。
そうそう、その頃でも 商店街には外灯があって明るいんですよ~。
懐中電灯は 気分、です。

歩いて 歩いて 到着したのは 例の歩道橋。
(えっと、今の私が その距離を歩いたら10分です☆)
そこに着く少し前から 暗かった空全体が 少しづつ、少しづつ
紫色になり…世界が一面の薄い赤紫色に包まれていきました。
歩道橋の上で その空を皆で ぼーっと見ているうちに
だんだんと空が白く明るくなり、いつもの明るい世界になっていったのです。
その光景と色。 今でも記憶鮮明です。

その後の記憶は あやふやなのですが…
皆で食パンをかじって このあとどうする?という相談中、私よりも
年下のT家の下の男の子が 眠いと泣き出して 結局 それぞれの家に
帰ったと思います。
母に話しても そんなの知らなかったと言うので 
怒られたわけじゃぁないと思います。

あの時の朝焼けの色をもう一度見たくて たま~に早起きしてみたり
人形製作で徹夜明けの朝、カーテンをあける時に ちょっと期待しますが…
あんな紫色に染まった世界は 見れないまま今に至ります。

そんな想い出のあった歩道橋。
先週くらいから工事が始まって 少しづつ少しづつ階段が外され 
手すりの壁がはずされ…
今朝 そのわきを通った時には きれいにその姿を消してしいました。

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