2014/7/17 木曜日

ベートーヴェン32のソナタ、のグループ化

Filed under: メモ帳 — かきざわ ひろお @ 23:33:51

分類することに意味があるのかと思いつつ。単純に初期、中期、後期という分け方ではあまりにもあんまりな感じ。

自分なりに分類してみると

19−20番、1−3番

4番

5−8番

9−10番

11番

12−15番

16−18番

21−23番

24、25番

26,27番

28−32番

って感じか。随分細かいともいえるけれど。

11番あたりまでが初期にあたるか。

12−15番は、これで4曲セットにしてもよい位、様式的なまとまりを感じる。古典派から離れている感じでもある。

16−18番も新しい試み3部作という風。

21−23番はバリバリの中期、傑作集。(22番はおそらく32曲中もっとも不遇な感じではある)。

24−27番は中期の後半あたり?何れも円熟の技。

28番以降は後期作品。達人の域、幽玄の境。

ベートヴェン、32のピアノソナタ

Filed under: メモ帳 — かきざわ ひろお @ 23:23:45

番号無しのものを数えるともう少し増えるけれど、ベートーヴェンの遺した32のピアノソナタ。

以前は(傲岸にも)初期ソナタはどうなのか、と思っていたのですが、最近、思いを改めました。

初期作品も、実は非常に素晴らしいのではなかったか?要らぬ先入観で、己が過小評価、というか、食わず嫌いしていたのではないか?

作曲技法的には、明らかに中期以降の方が充実していることは否定しませんが、だからといって初期ソナタが駄目なのか?そんなことはないでしょう。
じゃあ、音楽は何でもより新しい時代のものの方がよいのか?といえば、それはそれでナンセンスではないかと。

同じ尺度で評価することは無理、結局非常に主観的ながら、好きになれるかならないのか、そういう結論になるものの、初期作品も実に面白い。

音の響き的には、中期以降はまさにベトベン節炸裂で、まあ、ベートーヴェンが典型的な古典派(?)というなら、中期以降の作品こそがクラシカル、ということになるのでしょうが、実際のところ、初期作品こそ、「古典派」(ハイドン、モーツァルトの)のように思えます。とはいうものの、ベートーヴェンの場合、若いうちから、かなり古典派の枠をぶち壊してくれちゃったりしていますが(そこもまた面白さのうち)。

2番や4番、11番のフィナーレ(の出だし)あたりなんて、非常に真っ当な古典派の音楽感満載で、面白い。これにいろんなエピソードがからんでくるととたんに風向きが変わって雰囲気も怪しくなってくるのですが・・・

あるいは、自由奔放という意味なら3番のスケルツォ。出だしは小洒落た感じなのですが、途中から激しい転調の嵐。トリオを除いて考えるとして、長調の楽章なのに、半分以上、短調の雰囲気が支配している感じだし。おまけに強烈なシンコペーションは繰り返すわ、どこかで聴いたようなメロディの原型的なフレーズは連発するわ・・・凄まじい。

まだまだ再発見の途中なので・・・何かあったら追々書き足していくかも。

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