ベートーヴェンと前後の世代の作曲家のつながり具合
中期〜後期作品を聴くと、ベートーヴェンが音楽史上どういう立ち位置にいるのか、わかりにくいように思う。孤高の存在というか、いまひとつ、前の世代からの影響や次の代へのつながりがピンと来ない。あまりにも個性的なのだ。
前期作品を聴くと、なるほど、こりゃ古典派の直系であるなあと理解しやすい。(ベートーヴェンの初期とその後のギャップはあるんだけれど)。
そして、また、シューベルトとのつながりも、実は前期作品あたりを橋渡しにして考えると非常にすんなりと理解できそうだ。
ベートーヴェンがロマン派の始まりというのも、前期作品あたりから十分に感じられる。前世代、同時代と並べてみると、初期作品でのベートーヴェンの冒険は、既に前期ロマン派の趣があるようだ。
などと、ふと思った。
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