神童を見て…
何を今頃感もあるところですが(iPadでレンタルビデオできるので…)、映画「神童」を見ました。
原作のコミックとは、別物と見た方が良いですね。原作、かなり話の内容が広いので、まるごと要約してもしかたないでしょうし、ストーリーが変わるのはいたしかたないか。
成瀬うたのキャラはそれなりに立っていて面白かったけれど、学校のシーンとかは、自分が中学生だったころの記憶がほぼ吹っ飛んでいるため、なんともリアリティがなかったな。うたが浮いている感はよく出ていたけれど…
さて、そういった枝葉的なことは置いておいて、音楽的にはどうだったんだろう?
コミックは相当、音楽ヲタク寄りといえなくもないわけで(というか、いま、クラシックというだけで、ライトなクラシックファンでも、相当な希少種ではないか?)そこをどうまとめるつもりなのか、興味津々。
そこのところは非常に軽く処理していましたね。仕方無いところかな・・
エンディングに至るストーリー作りも、ラストシーンも、なんだか時間(映画の時間、製作時間も?)の制約を感じさせまくりで、かなり消化不良の感。ではどうすればといわれても・・むずかしい。
しかし、いくつかの映像はとても綺麗でした。
個人的な収穫としては、全然本題と関係ないのだけれど、モーツァルトのピアノ独奏曲について、目から鱗が落ちましたが。
なるほど、こういう手があったのか・・今まで、モーツァルトは出来そうになかったのですが、何かの呪縛が解けた感。当面はドビュッシーをやる予定ですが、比較的近い将来、モーツァルトの作品もきちんと手がけられそうです。古楽器にこだわるとか、今のピアノにこだわるとか、そういうこだわりよりも、もっと本質的な何かが・・あったみたいですね。