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更新、2〜3週間お休みします。仕込みちう。
なんでだろう、19世紀後半〜20世紀半ばまでは、さまざまな「不協和音」を多用する音楽が書かれているのだけれど、プロコフィエフのそれは、非常に耳障りというか、固い響きを持つように感じられます。
ドビュッシーの不協和音は、それは不協和ではないだろう、といっても良い程、非常に自然に響くものが大半(恐らく意図的に鋭い響きを求めて書かれたであろう箇所は鋭い響き)・・不快、ではありません。
スクリャービンの不協和音は、多少聞き慣れたせいもあるかもしれませんが、概ね、耳に痛い感じではありません。無機質の響きというよりは、有機体の響き(を求めていたのかなあ)という感じ。
プロコフィエフの場合、ともかく、非常に鋭い響き、いかにも不協和、という和音が多い。なぜなんだろう?
でありながら、調性がぼやけるのかというと、そうでもなく、結構、伝統的な調性感覚の枠内に収まっているし、無調や、別の旋法というイメージでなく、調性音楽のなかでの強烈な不協和、といったイメージ。ぶっちゃけ、協和音でも音楽成立していそうなところ、なんだか無理矢理、不協和音に置き換えていない?という感じで、非常に耳障り。不協和音を使う必然性があったのか?不協和音を使いたいが為の不協和音?と疑ってしまう程。もっとも試しにそこを普通の協和音程に変えてみたらどうなるか、それはそれで、おもしろみが減ってしまうのかもしれません。
ともかく、読譜からかなり苦痛を伴う感じ。意味分からん。
・・・最近になって、慣れかもしれないのですが、ようやく、何となく違和感は減ってはきたものの。
おもしろみは感じられるようになってきたけれど、やっぱり無理矢理感が拭えない。
作曲技法的には、結構、割り切れていて、和声の色彩感から導き出された不協和音ではなくて、(強引に、協和音程縛りを無視した)対位法の推進力でごりごり出てくる不協和音、それもわざわざ、減8度だの短2度だの増4度(減5度)だの。で、真ん中の方が抜けているので、より生々しく不協和、なのかなと。なんでそこで対旋律をミョーな音程でぶつけてくるんだい?って感じもしますが、一応、裏付けはある。これはこれで異才なんだろうなあ。
和声法とは別の話になるけれど、プロコフィエフのピアノ作品は、ともかく超絶技巧が必要です。
鍵盤を非常に広く使う。5、6オクターブにわたっていくつかの旋律線を重ね合わせてくることもざら。これを両手で弾くってところ、とても、困る。時間差移動攻撃を強いられるわけ。この状態で、それぞれのメロディを歌わせるということは、とても難しい。
Altiverbっつうリバーブソフトがありますねん。昨日早速最新アップデータを適用したら、なんやらぷちぷちいいよりますねん。
かなわん、と製造元にメールしたら、秒殺で、問題のデータ送れと返信ありましてん。
うーん、反応が早いのはいいんだけど、再現しませんでした、とか、いわれそうだな・・
類似現象はググッてみると結構出ていたようで、シーケンスにテンポチェンジがあるとだめらしい、ただ、
DP+Alitiverbの場合、一つ前の7.0.4では、多少その気はあったものの、ハードウェアドライバ設定でごまかせていたんよね。
それが7.0.5になったら、もうどうしようもなく、どの設定でも駄目。
うちのマシンそのものの構成はかなり特殊かもしれんけど、DPで動かないってことは、リバーブプラグインにとってはかなり致命的と思われ。
かなり良い感じのソフトなもんで、なんとか直してもらいたいもんです。当面は、7.0.4(一つ前)のバージョンを使えば許容範囲内なのでまあいいですが・・
Altiverb 7に上がって、音の質感は良い感じになった(気がする)のですが、安定性に欠ける。マイナーフィックスするたびに、不具合が減っていくものの新手の不具合も少しでているか?なかなか枯れてくれないなあ・・
といっても、いまさら6に戻す気にはならないし、悩ましい。
来週より別の作曲家の作品に移ろうと考えていましたが、スクリャービンの初期、中期ときたらこれはやはりなんとしても後期の作品もとりあげねばなるまい・・といっても長々と続けるのはキビシイかと思いますので、小品を2週続けてお送りしたあと、最初思っていた別の作曲家の作品集にうつることにいたします。
いくつか不具合がある、といっていましたが、その中で、音楽の小径に楽曲がアップロードできない問題がようやく解決しました。ということで、一気に2曲、新作をお披露目いたしまする。
これでサーバ換装作業もほぼ一段落かな。
今まで数年に亘って、音楽の小径(他、ayaori.net)を支えてきたサーバ機がそろそろ経年劣化と今年の猛暑にやられて、状態がかなり悪くなってきました。そこで、ついにayaori.netのサーバ換装計画が発動しました。予定ではとっくに入れ替えが終わっている積もりでしたが、換装のために必要な作業、準備が想像をはるかに超えていたため、未だ、引っ越し準備中です。そういうわけで、こちらのサーバ更新作業をちょっと真面目にやらないといけないので(ayaori.netの管理人も兼務しているため)音楽の小径の更新作業は大幅に遅延しますが、よろしくお願いいたします。
新作公開暫し休止・・・といっても、制作を休んでいるワケではなくて、手持ちの完成作品が底をついているのに、時間がかかりそうな複数のものに着手してしまったのが理由です。
ショパン作品集はつくりかけで、おまけに暑中見舞いどうしよう状態で、リストの大作まで仕込みはじめてしまい・・・収拾がつかないぞ状態です。さて、この状態で、次に発表するのは、いったい誰の作品になることやら・・・
本日、リマスタリングしなおして、フォーレの舟歌+ショパンの舟歌のアルバムが完成しました。
少数家内制手工業で生産しているため、初期ロットは僅か5枚しかありません。基本は受注生産(苦笑)。
音源はホームページの「ピックアップ」で公開したものですが、配列(ショパンの舟歌をどこに置くか)がホームページ公開順とは異なります。あと、MP3圧縮してないので(おまけにオーバーサンプリングもしてみた)音は良いです。
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