2012/4/18 水曜日

古今の(ピアノの)エチュード集のなかで一つを選ぶなら

Filed under: メモ帳 — かきざわ ひろお @ 0:37:29

ショパンの2つの12曲組も素晴らしいけれど、ここはやはりドビュッシーの12曲組。
内容的に甲乙付けがたいものの、ドビュッシーの透明さ、キレ、そして凄みは突出している。
ドビュッシーの前奏曲集第2巻あたりからは、ほとんどこの世のものとは思えないすさまじさがある。

・・・なのだけれども、ショパンのエチュードが、また、素晴らしい。

改めて今。作品10の12曲組を見直し始めたところだが、どうも今まで作品の一部しか見えていなかったような感じで、今更ながら新たな驚き。
傑作と衆目の一致する作品が凄いのは確かなのだけれど、比較的評価されていないもの、例えば、黒鍵のエチュードにしても、丁寧にきっちりと表現されれば、それが単なるサロン向け小品ではないことが判ってくるのではないだろうか。別れの曲、革命など、有名な作品も、夾雑物を丁寧に取り除いてみると、きっと、また違う輝きが出てくる・・ような気がしている。

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