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, 2012/03/25 (日) 21:34:26更新
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とても有名な作品でどこかで耳にされたことがあるのでは? 今となっては古い話ですが、シンセサイザー黎明期に富田勲さんが取り上げられるということもありました。 この作品はドビュッシーの初期の作品に位置づけられると思います。 後に印象派と言われるようになる頃の、斬新な響きというものはまだないのですが、ドビュッシーの生涯を通じて、バロック的な趣向というものはブレがないように思えます。 特に、精緻な対位法の資質は、古今の作曲家の中でも超一級ではないでしょうか。 そして、ドビュッシーのメロディーメーカとしての手腕も一級品。しかし、何よりも素晴らしいのは、破調の美学を極めているところ…既成のルールを逸脱しても(というか、縛られないというべきか)、それでも音楽に傷が付かない、むしろ魅力がある…要するに天才。 才能がない人が格式を無視すると作品にならない、格式に縛られるとつまらない。
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