MacOSXでTomcat5/Tomcat5のインストールと単体テスト
まずは何はともあれ、アプリケーションサーバ本体であるTomcatをインストールして、単独で稼働確認してみましょう。Apacheとの連携、MySQLとの連携はこの後でも大丈夫。
- Tomcatのインストール
先ほどダウンロードしておいたjakarta-tomcat-5.0.19を使います。
また、Java 1.4.1アップデートを適用していることも確認してください。
とりあえず、zipあるいはtar.gzが正しく展開されたと仮定して(前章を御覧下さい)作業を進めていきます。
- 適切な場所にTomcatの実行モジュール類を移動
まず、/usr/localフォルダに展開済のtomcatフォルダ(jakarta-tomcat-5.0.19) を移動しましょう。
ターミナルアプリケーションから
sudo mv /...xxx/jakarta-tomcat-5.0.19 /usr/local |
で/usr/localディレクトリにtomcat5一式を移動します。
ここで/...xxx/jakarta-tomcat-5.0.19は展開したフォルダのフルパス指定です。「mv 」とタイプしたところで、Finderからターミナルにフォルダをドラッグ&ドロップで簡単にフルパスが入力できます。
- シンボリックリンクの作成
いちいち毎回/usr/local/jakarta-tomcat-5.0.19とやるのも大儀ですので、ターミナルから
cd /usr/local
sudo ln -s jakarta-tomcat-5.0.19 tomcat5 |
として、/usr/local/tomcat5で参照できるようにリンクを作成しておきます。
- Tomcatファイルのオーナ変更
さらに、ちゃちゃっとテストできるように、tomcatのファイル一式のオーナを自分自身にしておきます。
(注意:きちんと運用する場合はきちんとTomcatを動かすユーザを決めて、然るべきファイルアクセス権限を設定して下さい。ここはあくまでも、とりあえずTomcat5をいじりたおすことを目的として構成していきます)
sudo chown -R hogehoge:staff /usr/local/jakarta-tomcat-5.0.19 |
hogehogeには自分のユーザ名を指定します。
おお、こうしておいて、自分のIDでTomcatを起動すると…構成定義ファイルは簡単にファインダでコピーしたり移動できたり、テキストエディットがつかえたり、ログが見れたりで便利だ(がセキュリティはザルだす)。ま、このシステム自身公開しないという大前提ですのでとりあえずこれで良し、としておきましょう。
- 実行モジュールへの実行権限の付与
StuffItでExpandすると実行モジュールの実行権限がつかないことがありますので、自分自身には実行権限を与えておきましょう。
chmod 744 /usr/local/tomcat5/bin/*.sh |
念のためls -l /usr/local/tomcat5/binで.shファイルのアクセスが-rwx-r---r--になっていることを確認しておくと良いですね。
- JAVA_HOME環境変数の設定
トム猫君にJAVAの在り処を教えてあげないといけません。とりあえず、Tomcatの起動、停止は自分自身のユーザを使ってターミナルからやるってことにして話を進めます。シェルにJAVA_HOMEの環境変数を追加します。
もし、/Users/hogehogeに.tcshrcがあれば.tcshrcに、.tchrcはないけれども.cshrcがあれば.cshrcに、どちらもなければ、どっちでもいいんですがとりあえず/Users/hogehogeディレクトリに.cshrcを作成して、
setenv JAVA_HOME /Library/Java/Home
|
を追加(新規に作る場合はこの一行のみで作成)します。そうそう、/Library/Java/Homeの後には改行することが大事。
なお、ここでも、hogehogeは自分のユーザ名です。
これで、.tcshrcあるいは.cshrcを修正(あるいは新規作成)したら、それ以降開くターミナルウインドウでJAVA_HOMEが有効になります。というわけで、間違いを避けるために、ここまで作業したら、一度、全てのターミナルウインドウを閉じておくか、ターミナルアプリケーションを一旦終了させるといいでしょう。
これでTomcat5のインストールは終了です。案外、簡単でしょ?!
本当はこのあと自分の環境にあわせてカスタマイズ(自分のWEBアプリケーションを登録したり、不要なサンプルを削除したり、余分なポートを閉じたりetc.)なんですが、今のところはまずは動くか試してみましょう。ということで、カスタマイズはちょいと先送り。
- Tomcatの起動と停止
例によってばしっと運用環境をつくるなら、ちゃんと起動時に然るべきユーザIDでTomcatを起動するように設定するべきですが、とりあえず、起動も停止も手動ということで、先にすすめていきます。この方法でTomcatを起動/停止すると、Tomcatのプロセスは自分自身のユーザを引き継ぐことになるですね。
- Tomcatの起動
ターミナルから次のコマンドを実行します。
/usr/local/tomcat5/bin/startup.sh |
Using CATALINA_BASE: /usr/local/tomcat5
Using CATALINA_HOME: /usr/local/tomcat5
Using CATALINA_TMPDIR: /usr/local/tomcat5/temp
Using JAVA_HOME: /Library/Java/Home
みたいに表示されれば起動OK。ただし、実際はこのメッセージ出力後もう少し起動完了まで時間がかかります。
- Tomcatの停止
ターミナルから次のコマンドを実行します。
/usr/local/tomcat5/bin/startup.sh |
Using CATALINA_BASE: /usr/local/tomcat5
Using CATALINA_HOME: /usr/local/tomcat5
Using CATALINA_TMPDIR: /usr/local/tomcat5/temp
Using JAVA_HOME: /Library/Java/Home
みたいに表示されてコマンドプロンプトに戻れば停止完了のようです。
- Tomcatの単体テスト
さて、お待ちかね、Tomcatの単体テストです。まず、Tomcatを起動して下さい。
そうそう、まだ、何も構成定義を変えていないという前提で話を進めます。
次に、http://localhost:8080/にブラウザでアクセスしてみます。
いわゆる「かわいくない」猫といわれる絵のついているTomcatのトップページが表示されれば、第一段階クリアです。
Apache
Tomcat/5.0.19
のように現在のTomcatのバージョンも表示されるはずです。
さて、では無事JSPやサーブレットが動くこともチェックしておきましょうか。
JSPのチェックページはhttp://localhost:8080/jsp-examples/です。また、サーブレットのチェックページはhttp://localhost:8080/servlets-examples/です。それぞれいくつかサンプルがありますので、executeのリンクをクリックして実際にサンプルを動かしてみて下さい。
なお、TomcatのバージョンによってはサンプルページのURLが違うこともありますので、その場合はトップページから順にたどっていってください。
ここまでが無事完了したら、Tomcatのインストールと単体テストは終わりです。
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