MacOSXでTomcat5/ソフトウェア構成と入手方法
目的は、Windows環境のWebSphere4,DB2で作成されたサーブレットによるWebアプリケーションをMac上のフリーの開発/運用環境に移すことです。元のアプリケーションへの修正を最小限にとどめ、早急にマイグレーションすることと、Windows上に同様の試験環境を構築することを目的としています。そのため若干標準的ではないかもしれない部分があることを予めお断りしておきます。
このページでは2004/03/13時点でのダウンロード先のURLを併記しますが、御覧になる時期により最新バージョンやダウンロード先のリンクが変わることがありますので、ご承知おきください。
オペレーティングシステム
MacOSX 10.2.8
- 製品版(あるいは購入時プリインストールの)MacOSX10.2に最新のソフトウェアアップデートを適用したもの。2004/03/13時点ではSecurity Update 2004-02-23まで適用しています。
JAVA
J2SE 1.4.1
- MacOSX10.2.xに初期導入されているJAVAは1.3.1です。ソフトウェアアップデートからJAVAアップデート1.4.1を適用することによりJ2SE 1.4.1が導入されます。
WEBサーバ
Apache 1.3.29
- MacOSX10.2に導入されているものにソフトウェアアップデートを適用しそのまま使っています。Security Update 2004-01-26適用によりApacheのバージョン1.3.29になります。
アプリケーションサーバ
Tomcat 5.0.19
- 2004/03/13時点での安定リリース最新版は5.0.19です。The Apache Jakarta Projectのダウンロードサイト(http://jakarta.apache.org/site/binindex.cgi)より、最新版の5.0.19 tar.gzあるいは5.0.19 zipをダウンロード。
- StuffIt Expander 7.0.3J ではこのアーカイブは正常に展開できましたが、特定バージョンのStuffIt Expander の場合は長いファイル名のファイルが正常に展開できない場合があります。この時は、tar.gzファイルをダウンロードしてコンソールからtarコマンド等で展開する方法もあります。
とりあえず、StuffIt Expanderで展開したファイルをTomcat のルート(Jakarta-Tomcat-5.0.19 )→webapps →servlets-examples →WEB-INF →classes →compressionFilters とフォルダを開いていき、このcompressionFiltersにある8ファイルが全て.class, .javaで終わる普通の名前になっていれば展開は成功と見ていいでしょう。展開に失敗すると、長いファイル名のファイルの名前が化けてしまいます。展開が失敗した場合は、Tomcat単体テストがうまくいきません(しTomcatもまともに動きません)ので、早めに展開がうまくいっているかはダウンロード時に確認しておくと良いでしょう。
データベース
MySQL 4.0.18
- 2004/03/13時点での安定リリース最新版は4.0.18です。
MySQLのダウンロードサイト(http://www.mysql.com/downloads/index.html)からMySQL4.0のリンクをたどり、Mac OSX downloadsのInstaller package Max版 4.0.18が入手できます。
- データベース連携が不要なタイプのWebアプリケーションの場合はもちろん導入は不要です。また、既に他のRDBを動かしている場合はあえてMySQLを使う必然性はありません。
- 私はDB2で使われているSQLの書き換えを最小限にとどめるために、MySQL3ではなくMySQL4を選択していますが、状況によってはMySQL3のインストールも考えられます。
Tomcat Web Server Connector
mod_jk ver.1.2.5
- 2004/03/13時点でのmod_jkの安定リリース最新版は1.2.5です。The Apache Jakarta Projectのダウンロードサイト(http://jakarta.apache.org/site/binindex.cgi)のJK1.2 Binary Releasesのリンクからmacosx用のリンクをたどり、jakarta-tomcat-connectors-jk-1.2.5-macosx-apache-1.3.28.tar.gzをダウンロード。
- このモジュールはApache 1.3.28以降用です。セキュリティパッチを適用していないOSX10.2の場合、Apache 1.3.27以前のバージョンのApacheが使われている可能性があります。OSX同梱のApacheを使う場合はSecurity Update 2004-01-26を適用することをお勧めします。
- 直接TomcatのWEBサーバ機能を使う場合は、Tomcat Web Server Connectorの入手とApacheの構成変更、Apacheの起動は必要ありません。手っ取り早くWebアプリケーションを動かしてみたいという場合は、TomcatのWebサーバ機能を使うことも考えられます。
MySQL JDBCドライバ
MySQL Connector/J 3.0.11
- 2004/03/13時点での安定版リリース最新版は3.0.11です。MySQLのダウンロードサイト(http://www.mysql.com/downloads/index.html)からMySQL Connector/J 3.0のリンクをたどり、Source and Binaries 3.0.11-stable (tar.gzまたはzipのいずれでも可)が入手できます。
- MySQLを使わない場合はこのドライバは不要です。他のDBをTomcatと連動させる場合は適切なJDBCドライバを入手してください。
開発環境
Project Builder ver.2.1 (December 2002 Developer Tools)
- MacOSX10.2付属。December 2002バージョンより古いディスク同梱の場合は、ADCメンバーシップサイト(http://connect.apple.com/)(無料のユーザ登録が必要)からDecember 2002 Developer Toolsをダウンロード可能 (2004/03/13現在)
- JSPのみの運用/開発の場合は特に開発環境はなくても大丈夫です。サーブレットを使う場合は、コマンドラインからのコンパイルでも用は足りますが、やはり統合開発環境があると何かと便利です。Project Builderからはサーブレットのデバッグはできませんが、文字列の検索や変更のあったもののみ再コンパイルなどの操作はやはり便利。