音楽の小径
2010/04/25 (日) 作成
スクリャービン作曲エゴロワ嬢の主題による変奏曲
スクリャービン作曲エゴロワ嬢の主題による変奏曲
05:09,  2.5MB ,  2010/04/25 (日) 09:59:06更新
スクリャービンはショパンの影響を強く受けていると良く言われますが、そのままずばりショパン風の作品の数といえば、とても少ないように思います。その数少ない、ショパン似の作品のひとつがこの変奏曲です。ワルツ作品1の約2年後(スクリャービン16歳頃)の作品ですが、曲の完成度が随分と上がっています。中間に、延々と異国風(ロシア風?)の部分が挟まれますが、かとおもうと、殆どショパンの(遺作の)ノクターンから借用したのではないかというくらいのショパン風の部分もあります。発展途上の作品であることには違いないものの、評価に値する作品と申せましょう。