06:04, 2.6MB
, 2010/10/03 (日) 20:14:58更新
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第2ソナタの第2楽章、スケルツォです。ショパンのソナタ史上、そして、ショパンのスケルツォ史上、いや、もしかしたらショパンの全作品の中で最も、陰鬱というか凶暴というかな主題の作品で、スケルツォの語源の諧謔味のかけらもない、まったくもって異常な始まり方をします。追い打ちをかけるように2番目の主題も強烈。テーマの移り変わりの部分は、なんとも美しく。そして、トリオ、中間部分、ここの楽想は、簡潔ながらも素晴らしく美しい。これだけギャップの激しい作品ってのも珍しいのではないでしょうか。トリオの部分がぐっとテンポが落ちるため、実際の演奏時間は結構長いのですが、嵐のようにあっというまに終わってしまう、そういう印象の曲です。
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