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, 2010/03/14 (日) 19:11:22更新
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表題といい、主要主題といい、少々ロマン派のステレオタイプ的なところもありますが、中間部のメロディの見事さはそれを補って余りあるものです。 難曲揃いのなかで、ちょっとしたオアシス的な作品といえないこともありません。 メインのテーマも美しいのですが、少々単純な繰り返しが多いというか、伴奏が単純というか…そのあたりは多少割り引かれるところでしょうか。最初にはさまるエピソードは、ショパンの雨だれの前奏曲にありそうな感じ。延々と愛の歌が歌われたあと、死の歌になるわけですが、これはあまり深刻なものではないのでご安心を。愛の歌の主題がかなり寒々しく変容してはおりますが。
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