音楽の小径
音楽の小径ピックアップ2006
音楽の小径ピックアップ2006
2006年に「音楽の小径」ピックアップに登場した作品集から
11曲を少々リファインして・・・全て別テイクです。
11曲の他に感謝の意を込め、ボーナストラック1曲付き。
ショパン作曲幻想即興曲作品66
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:29:48更新
04:37, 3.9MB
作品66という大きな番号を与えられていますが、死後出版のためで、作曲はかなり初期のものです。
この曲も嬰ハ短調、三連符多用というところはベトベン氏の月光を彷彿とさせないこともないのですが、そちらは後の夜想曲に譲って、ここはやはり、ショパンは初期からショパンらしかったというところに着目したいところです。メロディーのつなぎの部分の処理などに少々無理があるところもあるように思えますが、些細なキズで、大本は美しいメロディと装飾の大盤振る舞いです。この拙さがのこるものの直裁的に美しいというのは、まさに初期のショパンらしいのではないでしょうか。
ショパン作曲夜想曲へ長調作品15の1
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:28:51更新
03:15, 2.7MB
作品15は3曲セットの夜想曲。キーが、へ(長調)ー嬰へ(長調)ート(短調)と半音ずつあがっていくあたりは考えたな、という気もしますが、それほど3曲のつながりは濃密ではないようで、むしろバラエティ豊かな3曲セットです。
この作品は3曲中では少々作曲技法上固さがみられるような気が(私の演奏上の問題だけかもしれませんが)。演奏、もっと修行をつまないとダメかな。
ショパン作曲夜想曲嬰ヘ長調作品15の2
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:28:08更新
02:59, 2.5MB
かなり有名な作品かと。まんなかあたりで、テンポを倍に上げるアラベスク風の部分もとてもよくできています。どことなく俳諧の雰囲気をかもしているような気もします。なかなか凝縮した構成の作品。
ショパン作曲夜想曲ト短調作品15の3
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:27:18更新
04:29, 3.8MB
物語的な夜想曲です。まったく性格のことなる3部分から成っています。
第1部の主題で確かシューマンが変奏曲を作曲していたかと(チャレンジャーだ)。
これはこれで完成した形としか思えないのですが・・・
ショパン作曲夜想曲嬰ハ短調作品27の1
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:26:47更新
03:41, 3.1MB
夜想曲といいつつ、ほとんど幻想曲のような趣の作品です。まことに幽玄なメインテーマ。劇的な中間部。繊細にして豪快な作品。そういえば、この幻想味、どことなくベートーヴェンの嬰ハ短調の曲・・・月光ソナタ(ベートーヴェンの作品27の2)・・・に通じるところもあるようなないような。ま、作品番号の類似はきっと偶然でしょうけれど。
ショパン作曲夜想曲変ニ長調作品27の2
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:26:07更新
03:59, 3.4MB
前の作品(嬰ハ短調の夜想曲)と好一対になっている作品です。続けて聞いてみると、まさに2曲ワンセットというのが、納得されるのではないでしょうか。こちらの方は、とても流麗で美しい作品で、劇的な前作と非常によい対照を描いています。ショパンのセットもののなかでも、まとまりは随一ではないでしょうか。そして、この極めてうつくしい旋律も、ショパン中期まででは、屈指のもの。これを凌ぐメロディはショパン自身といえども、晩年にいくつかあるだけと言ってもよいのではないでしょうか。
ショパン作曲夜想曲ロ長調作品32の1
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:25:37更新
04:09, 3.5MB
甘美なメロディ(しかし要所要所でひといきはいる)が続くのですが、えらく劇的な結末に終わるという、夜想曲には珍しい構成の一品です。しかし、このメロディはうつくしい。そして、コーダも鮮烈ですが、素晴らしい。この発想は天才的な閃きです。
ショパン作曲夜想曲変イ長調作品32の2
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:25:05更新
04:55, 4.1MB
ロマン的な流麗な旋律の系譜の夜想曲かと。中間部は少々劇的に。再現部は中間部の勢いを受けて、曲頭よりも活発に始まります。静かなアルペジオで始まる序奏が、最後の最後により静かに再現しているところは、まるで夢のなかではじまって、夢のなかに消えていくような感じです。
ショパン作曲即興曲嬰ヘ長調作品36
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:24:31更新
04:41, 3.9MB
番号付きの即興曲(3曲)のなかの2番目の作品です。ショパンの即興曲は簡明な構造のものが多いですが(といっても全部で4曲しかないけれど)、その中では一番複雑な構成の曲です。静かに始まり、ダイナミックな伴奏が特徴的な中間部、さらにメインテーマが変奏されて再現し、華麗な走句に彩られるパートにつながっていく(だんだん音符が細かくなっていく)といった感じ。テーマが地味めなためか、いまいち有名ではないのですが、いい曲です。
ショパン作曲前奏曲嬰ハ短調作品45
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:23:58更新
04:37, 3.9MB
ショパン生前に出版された前奏曲は、24の前奏曲集とこの1曲。その他に、遺作の変イ長調の前奏曲があります(このボーナストラックに収録)。以上、計26曲の中で、作風的にはもっとも熟成しています。前期の瑞々しさ(作品28の24曲)とは別の、オトナの魅力といった感じ。比較的短い曲ですが、なかなか味わいの深いものです。
ショパン作曲英雄ポロネーズ作品53
2006/12/19 (火) 作成
2006/12/19 (火) 22:23:22更新
07:27, 6.2MB
ショパンのポロネーズ中で最も有名。最も豪放?!華麗な作品。
・・・確かにメカニカルな面では非常に豪快な作品なのですが、
内面的にはかなり相当複雑なモノを感じてしまうのは私だけでしょうか。
ショパンの円熟期の作品であります。