撮影記 : 獅子舞リス


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獅子舞リスのイイ感じの写真を外で撮りたいな。
そう思い立ってまずは近所の神社へ行きました。
普段、閑散とした神社ですが この日は七五三で 
おめかしをした人形のようなお子様達が
親に手を引かれながら コロコロと歩いておりました。 
かぁわいいっ♪
…そういや自分もこの神社で七五三をやってもらったな…と、
懐かしみつつ撮影スポットを探してウロウロ。

しかし…何かが寂しい。人気も空気も・・・ 
やっぱりお祭りだよ!お祭りには 人があふれていなきゃぁ!!
撮影場所を浅草に変更しま〜すっ! 

今回は 思いたったが吉日!で 来てしまったので 
アシスタントになってくれる後輩や友達もおりません。

 …う〜 ちょっと恥ずかしいよぉ…。

だけど ここならいい感じの写真が撮れそうな予感。
小さいリスだもん。そんなに目立たないし!
そう勇気を出して 雷門の前で カメラとリスを 
そっと取り出しました。


しっかし、予想していた以上に 人が…人が…人がぁ…雷門の前で 
待ち合わせる人達、観光客、etc... 

さすがに雷門のど真ん中で撮影するわけにもいかず 
少し離れたあたりから 提灯が入るように置いてみます。
人が通り過ぎる一瞬に カシャ☆   人の足の間から カシャ☆ 
下から撮影しているけれど 決して怪しい者じゃぁございません。


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う〜ん、なかなかいい写真にならないなぁ… カシャ☆ カシャ☆

                     ドカッ☆
後ろから おばさんに 膝蹴りをくらいました…。 
しゃがみこんで撮影をしているせいで おばさんの視界には入らなかったようです…

気を取り直して 人形の向きを変え、カメラを構える。
 …と、その時 カメラの前に 足が2本、仁王立ち。 その足の主は?と見上げると 
携帯を片手に 『雷門の前についたのに あんた今どこにいんだよっ』
なんてメールしていそうなほど 不機嫌な顔をしたお嬢さん。
そんな顔してたら そんな顔になっちゃいますよっ!
・・・いつも自分が後輩に言われているセリフを思い出してしまった・・・。

下から見ていたけれど。 
集中して画面を見ている彼女には 自分の足元の事なんて全然 OUT OF 眼中。
このままカメラの前に ミニスカートの女の子が仁王立ちだなんてっ 
他人から見たら 私、パンツの隠し撮りでもしているかのように見えないっ? 
いやぁあああっ!…と ひとまず声をかけてどいてもらう。 

飼い主に引きずられながら 人ゴミを歩いていたポメラニアンと
車椅子の男性だけが 私に 気がついてくれたような気がして 
当たり前の事なのだろうけれど 違う視点から 見慣れた場所を見ると 
これまた全然違う世界が広がっている事に 気がつきました。 
そして あまりの人ゴミに負けて その場を退散っ。              

ひとまずお参りしに行こう。 その間に いい場所があったら 撮影しよう。

混んでるハズだぁ! 羽子板市をやっていました。

羽子板は 江戸の町人から イチローを越えて ヨン様まで 今年の流行をしっかり押さえているようです。
人の流れにそって歩いて すっかり観光客状態となった頃。 前方より 痛い視線が・・・!?
リスを連れているのが ばれたのでしょうか!? さすが猫! 野生の勘というのは恐ろしいものですなっ。

 

そう思ったのも つかの間。
野生の勘なんて必要ありませんわっとでも言いたげなお犬様に遭遇!

  

飼い主のおじさんは 熱く語る。
『 この子はね、人間として育てたんだ。 ごはんを食べたら歯もちゃんと磨いてやるし 
  お出掛けするときにはこうやって ちゃんと靴もはかせる。
  ちゃんと人として育てから自分の事を人間だと思っているんだ。
   世の中じゃぁ ペットブームだとかいうけれど あれは人間が癒されているだけで
  ペット達は本当は癒されていないんだ。
  人間の自己満足なんだ。僕は この子を幸せに育てているんだ!・・・・・』

お犬様は 子供にスカートをめくられても 抱かれたまま人形のように じ〜っとしています。 
ワンともスンとも言いません。
きっと 『それは違うんじゃない!?』 とモノ申したい人達も出てきそうな勢いで 
周囲に語りまくっているおじさんでしたが まぁ いいや。
人に限らず犬にもいろいろな人生(犬生?)があるのだなと。 
犬を食べる国もあると聞くよ。日陰でつながれたままの犬も。 捨て犬も。
人間様の為の動物実験にされたり ボタン1つで毒ガスに眠る命を思えば・・・
どっちもしあわせっちゃぁ しあわせだ♪
ただ、二本足で歩くようになったから人間には 腰痛 という悩みが生じるようになったと聞くので 
お犬様の4つ足歩きの権利だけは奪わないで欲しいと思います。
そういえば昔は野良犬がウロウロいたけど 最近見ないな〜、
一時的にブームになってよくみかけたシベリアンハスキーを見なくなったなぁ。

その変わりに 小型の犬が増えてきたなぁ・・・犬の寿命って そんなに短かったっけ?
と 少し怖い想像も 一緒にお賽銭にこめて投げちゃいました。
神様仏様ごめんなさい。

気をとりなおして 屋台の並ぶ通りを歩く。 ・・・・・・・くんくん♪ 
いろいろなニオイが入り混じる。 
お祭りのわくわく感には 必要不可欠なニオイだわぁ♪

ウロウロしている中で ふと 撮影スポットを知らせるレーダーが・・・! 
あっ!獅子舞です!
・・・といっても 本物ではなく ダルマ売りの屋台に並ぶ ちい獅子舞ですが・・・
とにかく獅子舞です!

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ああ どうしようっ  ここで 撮らせてもらえるかしら? 
屋台のお兄ちゃんは 怖い人じゃないかしら・・・? 
遠巻きにウロウロ ウロウロ。

よく、人見知りをしているようには 見えないと言われるけれど そうは問屋がおろし大根。
話せるまで かなりの時間を要するのだ・・・。
あ。
でも ダルマも可愛い。 
おっ あいつ、あたしにガンつけてる・・・いいわっ 買ってあげるわっ と違う方面から チャレンジ!
話すキッカケを作れたからには かばんからリスを取り出して勇気をだして 聞いてみる。

『あの・・・この獅子舞とコイツを一緒に撮影しても良いですか・・・?』 

『いいよ』

あらっ 難なくOK?わぁいっ♪ ありがとうっ♪ 
カシャ☆カシャ☆

『姉ちゃん、それいいなぁ。発注したら 1ヶ月でどんくらい作れる?』

・・・さすが 屋台のお兄ちゃん。 
でも 無理っ☆ 

低調に断る。
屋台のお兄ちゃんは 見た目と違って やさしかったです。 
撮影中、『荷物、とらねぇから持っててやるよ』 とか 獅子舞の高さとリスの高さが 
あわなくてしっくりこないと言ったら 台まで貸してくれた。 
なんて いい人なんだ。 
自分でも『 俺っていい人だなぁ 』と感心していました。
さすが日本っ☆ 人情れる下町だぁ☆ 
おしゃれな街もいいけれどやっぱり人との触れ合いは 最高だねっ!と 
それだけで 雷門で 膝蹴りをくらった事などは 吹っ飛びました。 ありがとうございました。 
さて  うん、 もういいや。 
今日は これから 知り合いの展示会にも行く予定だし・・・・と 撮影会は終了。
短時間ながらも 良い撮影会になりました。

        

あとがき
最近は いつも後輩の子や 友人がいる時に外で撮影をしていたので 
久々の1人での撮影だったので 
アシスタントのありがたみが身にしみました。
T子に Tちゃんに etc... アイスおごるから また一緒にきてください。