MacOSXでTomcat5/開発環境のセットアップ
といっても、ばっちりコード作成〜コンパイル〜プログラムのテストまでを網羅した統合開発環境という訳にはいきませんが(そこまで求める場合はWebObjectなり他の商用の統合開発環境込みのWEBアプリケーションを導入した方が…)、さすがに毎回ターミナルからコンパイルというのも大変なので、コンパイル環境にProject Builderを使ってみましょう。必要なファイル類は全て一つのプロジェクトにまとめておけば、コードの作成〜コンパイル部分まではかなり楽できるでしょう。
ProjectBuilderの設定は特に難しいことはありません。
要点は2つだけ。ひとつはサーブレット用のAPIを参照できるようにすることと、コンパイル後のコードを自分のWEBアプリケーションディレクトリにビルド時に書き出させるようにすることです。これだけでかなり便利になる気が。
- サーブレット開発用のプロジェクトの作成
とりあえず、空白の新規プロジェクトを作成します。次に、新規ターゲットを作成。この時、JAVAのPackageを選択しておくといいでしょう。
次にターゲットタブをクリック、ターゲットの設定の検索パスのJavaクラスに
/usr/local/tomcat5/common/lib/servlet-api.jar
を追加します。
これで、サーブレットに必要な各クラスが参照できますので、サーブレットのコンパイルができるようになります。
さらに、ビルドフェーズの最後にシェルスクリプトフェーズを追加し、
シェル:/bin/sh
スクリプト:ditto $TEMP_DIR/JavaClasses /usr/local/tomcat/webapps/MY-WEB-APP/WEB-INF/classes
(MY-WEB-APPは実際のWEBアプリケーションディレクトリを指定)を追加しておくと、コンパイル毎にいちいちファイルをTomcatディレクトリに手でコピーしなくても大丈夫。
(本当はこのシェルスクリプトフェーズ、差分コピーをするようにスクリプトを組めばより完璧ですが、取り急ぎは、まあ、これでいいでしょう。WEBアプリケーションの規模が大きくなるようでしたら、差分コピーを検討してみるといいでしょう)
ここまで非常に駆け足ではありましたが、MacintoshにフリーでWEBアプリケーション環境を構築する手順をまとめてみました。それぞれの定義や情報については至らない点が多いと思いますが、詳細についてはそれぞれのプロダクトの公式解説あるいは多くのWEB上での解説などを御覧戴くとして、とりあえずの流れを掴む助けになっていれば幸いです。
思ったよりは簡単に環境が構築できるものだなぁと筆者は思いましたが、いかがでしょうか。今思えば、なんだ当たり前じゃない、ということばかりなのですが、最初に一歩踏み出すときはその当たり前が判らなくてえらく時間がかかることが多々あります(このプロジェクトもそうでした)。という訳ですので、詳細はそれぞれの専門の所を見てもらうことにして、一見当たり前の部分だけまとめてみるのも有意義かなと思い、このページを作成し公開することにしました。
走り書きでまとめたため、誤字脱字、あるいは用例のミスがあるかもしれません。
お気づきの点がありましたら、こちらまでお知らせ戴けると幸いです。