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, 2009/04/19 (日) 20:00:18更新
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スクリャービンの初期の作品より。 左手独奏のための、比較的希有な作品集。左手の為の、というとまずはラヴェルの協奏曲が思いつきますし、ピアニズムの完成度はおそらくあちらの方が数段上でしょう。 左手のみの演奏用につくられたため、なかなか巧妙に伴奏と旋律を組み合わせて、なんとなく両手で弾いているっぽく作られているものの、やはり音の厚みにおける薄さは隠せない感じ。左手のための、という特性よりも、むしろこの作品はスクリャービン初期の、ショパン風な作風を味わうことに重点をおいたほうが適切なよう思います。ショパンの亜流的な作品は、スクリャービンの中でもそれほど多くはないだけに・・・
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