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, 2010/05/16 (日) 16:32:53更新
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第1ソナタの第2楽章です。 悲嘆と祈りに満ちた…といってしまってもよいのではないかと思われる楽章。 作曲時期の背景(ピアニストを目指していた作者が手を痛めていた)を考えるとなるほどですが、それにしても、若干二十歳前後でこのような内容の曲を作り上げる手腕は恐るべき。 最初は単純に始めて、次第にいくつかの要素をからめていく手法で出来上がっています。ハ短調で書かれていますが、冒頭は変イ長調の和音で、出だしは調性がぼかされています。 曲はハ長調で閉じられています。長調で終わるものの、解決感があるわけではなく、ヘ短調で書かれている次の楽章との橋渡しとしての半終始的な意味合いになっています。
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