音楽の小径
2008/04/06 (日) 作成
ダヴィド同盟舞曲集第1曲
ダヴィド同盟舞曲集第1曲
01:52,  1.4MB ,  2008/04/06 (日) 19:55:17更新
シューマンの、あまり有名ではない作品集、ダヴィド同盟舞曲集から、第1曲。
殆ど小品というサイズの、技巧もそれほど難しくない作品を18曲あつめているあたりが、そして、シューマンの作品の中で、初期に属することから、いまひとつ人気が出ないのではないかと思ってみます。しかし、実際のところは、優れた作品集と私は評価しています。
比較的平明な作りであることは、また、無駄を極力排除していることでもあります。
シューマンのピアノ作品というと、破滅的だったり苦悩の極み的なものも多く、有名曲の(特に大作の)多くは、陰の多いものと思われますが(もちろんそれもシューマンの魅力であることは否定いたしませぬ)、この作品集はかなりご機嫌なものです。というものの浮ついたところがないのはさすがですが。
さて、この曲の冒頭だけ、全曲と違う雰囲気(とても元気)ですが、そこは、シューマンの当時の恋人(のちの妻)のクララヴィークの作品の引用です。