08:10, 4.2MB
, 2012/07/08 (日) 20:32:10更新
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幻想曲に続くリマスタリング版。 シューマンのピアノソナタ、作品番号順でいうと1番(11)、3番(14)、2番(22)と作品番号と食い違っています。3番も2番も、確か改訂があって、3番はオリジナルの5楽章制が4楽章制に改められ(スケルツォが一つ省かれ、変奏曲が相当改訂、第1楽章も若干改訂)、2番もフィナーレの差し替えがあったりします。今回は改訂後の4楽章制の方。 3曲のうち、おそらくこの第3番がもっとも無名(1番、2番も有名とはいいにくい)かと。しかしもっとも、古典的風格、端正さを持っているように思います。1番の濃厚なロマン風趣味、2番の極めて凝縮された形態も素晴らしいので、好みの問題ですが・・・ 第1楽章、展開部がとても簡潔になっていますが、堂々としたソナタ形式。展開部はかなり端折られていますが、全曲を通して、テーマが徹底的に展開されている、様式的にはベートーヴェンを思わせる作風。もっとも、音の響きは100%シューマン!
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