02:31, 1.5MB
, 2010/01/17 (日) 20:17:03更新
|
全て長調による12の練習曲より第2曲。この曲集は「イ長調」に始まり、五度ずつ下に(#が減り♭が増える方向に)12の長調を一巡する仕組みになっています。 第2番は一応カノンの体裁を取っている(0.5小節遅れの同度のカノン、主題の後を半小節遅れで答唱がおいかける)のですが、片方のメロディが動くときはもう片方は止まっていることがほとんどで、旋律同士のからみあいは期待できません。先のメロディはスタッカートで歯切れよく、そして追いかけていく方は、レガートで、そしてやや弱く。スタッカートとレガートの対比、譜面上では非常に効果的に見えるのですが、演奏上はそれ程コントラストがつくわけではありません。 この追いかけっこを片手でやる(もう片手は、伴奏)ので、大変です。大変な割に地味という、演奏者泣かせの作品といえるかもしれません。
|